2012年7月23日月曜日

馬鹿と煙 ~夕凪~ シンガポール旅行記 二十五章 チャンギ空港 別れ。

タクシーをつかまえ、一路チャンギ空港へと向かいましたが街中は渋滞。
タクシー運転手もあちこちに進路を変えてくれましたがなかなか街中から出られない。
本当に困りましたが何とか街中を出て高速道路へ。暫く経つとチャンギに到着しました。
帰りは少し余裕を持つといいですね。

夕闇迫る街中、二泊という短い時間でしたが生活したシンガポールともいよいよお別れです。
なんだか寂しいですね。
また訪れる機会はあるでしょう。ただ一時はお別れです。
さようならシンガポール。


<18:00チャンギ国際空港着>


チャンギ到着です。
我々は手続きを済ませ空港内をプラプラ。


とあるレストランに入り彼女とも最後の晩餐です。
私はこのまま日本。彼女はシドニーに戻ります。
これから一月はあえなくなるのですがそれでもただ単に一月だけ。
たいしたこと無いですよね。でも...感情はそういうわけにはいかないようです。

<19:00 レストラン>

レストランで一通り食事を済ませ世間話をしながらも彼女は別れのときを待ちます。
寂しそうな表情。


自分はなぜか少し罪悪感。

何だろう彼女の飛行機のほうが先なのですが自分がやたらソワソワしてしまう。
なんとなく彼女を一人戻していいのだろうか?
なんだか一緒にシドニーへ帰りたいようなそんな気分さえします。
でもそうはいきませんよね。折角の自分の時間。それを楽しまないわけにはいかないのです。

<20:00 レストラン出発>


さぁいよいよ彼女とお別れです。

まもなくシドニー行きの飛行機が飛び立ちます。保安区内に入り私は彼女を送り出します。
ガラス張りの搭乗ホール。
彼女がガラスに手をピタッとつけて自分に向かって何か話しかけています。
声は聞こえませんが「寂しい、寂しい」といっているのが判ります。
僕は「一ヶ月だよ。直ぐだし」と口パクと指を使って伝えようとするのですが
彼女の頬には涙が溢れとまりません。

私は彼女にわかるくらいに大きな声で

「だから 愛してるって!!! 待ってろって!!!」 と叫びました。

彼女は涙を流しながらもキョトンとした顔。

可愛らしかった。

最後はガラス越しにお互い、キスをする仕草。

搭乗の時、彼女はこちらを見ず、ただ単に頭を下げて背中越しに一生懸命手を振っていました。

そして彼女は搭乗口に消えていきました。

一人で飛行機に乗る寂しさはどのくらいなものだろうか?
自分はこれから日本でのおもろおかしい時間が待っている。
でも彼女は一人。
寂しさは計り知れないのではないか...

でも直ぐ戻るしね。少しの時間。少しの時間だよ。

<20:30 彼女が登場するシドニー行きの飛行機SQ221が出発です。>

さぁ 次回は最終回一人のチャンギ。 日本行きまでチャンギ空港を散策です。

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