2012年6月11日月曜日

馬鹿と煙 ~夕凪~ シンガポール旅行記 二十章 シンガポール 第二夜。

ナイトサファリを終了しバスに揺られて約一時間。
各ホテルを周回し何とか自分たちのホテルへ

<23:00 ホテルに着きます。>

私は疲れたという彼女をおいて夜の街中を散策します。
今回はシンガポールの裏の顔を紹介です。



夜の街はなぜか男性をワクワクさせるようで、この冒険を捨てるわけには行かないと昨晩燃え上がるような愛を交換した彼女を部屋に置き、一人シンガポールの夜を徘徊です。

<23:30 ホテル出発>



ネオンに瞬く街はとても幻想的。そして南国の蒸し風呂の中にいるような暑い夜。
普通に歩いているだけで汗ばんでくる。
何だろう汗ばんだからだがなんだか火照っていく。
ネオンの瞬きで何か薬でも決めたような気分に陥らせる。


私はカメラでネオンなどを撮影しながら歩いていた。

フッと目を路上に落とすと何か若い女性たちが多くいる。


彼女たちの服装。やたらとセクシーだ。
体が火照っていく理由はそこにもあったのかもしれない。
ネオンを撮影しながらもフッと視界の片隅に映る彼女たちの姿が自分を知らず知らずのうちにそのように感じさせていたのかも知れない。

罪深き彼女たちのいでたちはホットパンツやらミニスカート。しかも一人でいる女性が多い。
誰かの待ち合わせだろうか?

ムムムッ何かオカシイ...

オーチャードロード沿いには点々とベンチが据え付けられているのだが、個々の女性たちが点々とそのベンチに座っているではないか?
しかもご丁寧にひとつのベンチに一人づつだ...
何か不自然だ。


暫く観察していると一人の男性がそのベンチに座った。その女性と話している。友人なのか?ナンパなのだろうか?
もう暫く経つとその男性は一人いなくなった。するとあまり間を空けない間にまた別の男性がそのベンチに座る。
更に暫く話すと二人は夜の闇に消えていった。なんだろうナンパだろうか???

まぁあまり気にせず写真撮影をしていたが少し疲れたので誰もいないベンチに座る。
すると遠くから近づいてくる二人のアジア系男性がいた。

少し緊張が走る。

男性二人は通り過ぎるかと思ったが私の前で立ち止まった。

私に声をかけてくる。
「写真撮影をしているのかい?僕たちが君を撮影してあげよう。」

咄嗟にヤバイ!!何かされる!

私は「英語がわかりません。 ありがとう。」と切り返し
その場を逃げるように後にした。

振り返ると先ほどベンチにいた女性たちがすでに殆どいなくなっていた。

そのときピーンと来た。

そうだ彼女たちは売春婦だ...

多分あの二人の男は元締めの男性だろう。
売春婦たちを撮影されたらまずいと思ったに違いない。
危なかった。
命まではとらないだろうが、もしカメラを渡していたら先ず壊されていたかそのまま盗難にあっていた、または画像データを全て消されていたに違いない。

しかしきっちりとした先進国シンガポールの猥雑な部分を垣間見たようで私は暫くの間、興奮が収まらなかった。

人をひきつける街 シンガポール。健全さと猥雑さが裏腹にある街 私は今、そこにいる。



<23:50 帰宿>
ホテルに帰り、彼女にその話をすると突然彼女は怒り出した。

「だからそんな危ないことばかりしちゃ駄目だっていったんだよっ シンガポールは安全っていってもやっぱり外国なんだから注意してよっ! もう知らないっ!!」
とふてくされて寝てしまった。
「えーっ 今日のHは~?」と聞くと
「そんな危ないことする人は知りません!」だって...

もうこれから自分は日本。彼女はオーストラリアに戻るので一月は会えない。
とても残念だったが彼女が僕のことをどれだけ心配していたか再認識できた。
そんなところはとても可愛い。
頬にチュっとキスをして自分も床に着いた。

Hは暫くの間お預けだ。

<2007年11月13日 0:30 就寝>

さぁ明日はいよいよ最終日です!

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